代表監督に就任した独特のリズムで突破するサッカー選手

コスタリカと聞いて、日本人が思い浮かべることができることは、あまり多くありません。

スペイン語を話す中央アメリカに位置する国で、政治的に不安定で治安が良くない中南米諸国に囲まれているにも、関わらず軍隊を持っていない、という程度の基本情報を記憶の中から引っ張り出すのが精一杯です。

エコ・ツーリズムに多少の知識がある人でも、自然保護地区内の宿泊施設で、南米特有の鳥や動物を見ることができる、というミニ知識を追加できる程度のものでしょう。

そんな日本人にとっても、ワールドカップ前に対戦することになった、代表チームのサッカー選手達は、コスタリカの有名人として認識できる名前がいくつかあるはずです。

「リコス」と呼ばれるコスタリカ代表チームは、前評判の低さや日本との直前での親善試合の結果からは、想定外の勇敢な戦いぶりで、ワールドカップの際は各方面から賞賛を受けました。

チームには、ヨーロッパやアメリカのクラブで活躍する選手達が、その名を連ねていますが、その中でも一番の有名人と言えば、銀河系軍団レアル・マドリードに所属するゴールキーパーのケイロル・ナバスです。

正ゴールキーパーとして、スペイン代表の守護神・イケル・カシージャスが君臨するため、現在は控えとして少し影が薄くなってしまっていますが、ワールドカップ大会中では、間違いなくチーム一番の活躍を見せました。

同じくワールドカップのフィールドで躍動した、フォワードのブライアン・ルイスは、イギリス・プレミアリーグのフラムFCに所属しています。

日本人には、お馴染みの人も多いリーグなので、コスタリカの有名人と言えば、彼の名前を挙げる人も少なくはないはずです。

代表チームで10番を背負ったジョエル・キャンベルは、一時は宮市選手と同じアーセナルに所属したこともありますが、現在はスペインのリーガ・エスパニョーラのビジャレアルCFでその姿を見ることができます。

しかし、なんといっても日本人の一番良く知るサッカー選手の名前といえば、やはりパウロ・ワンチョペの他にはないかもしれません。

かつてFC東京に所属し、その南米独特のリズムで突破する姿を忘れていない人達にとっての、コスタリカの有名人は、彼以外には存在しません。

そして先日、その彼が代表監督に就任したことが発表されました。

パウロ・ワンチョペが、サッカー好きな日本人にとってだけではなく、名実ともに世界的な有名人になる日も、そう遠くはないかもしれません。